ジャップカサイの施術方法を説明します。基本的にはタイ古式マッサージを120分程度行った後に行うものですので、すでに全身の血流が上がって温まった状態であることが前提になります。特に脚部を施術することで全身の血流が良くなりますし、脚部にはお腹の内臓につながるエネルギーラインがありますので、念入りに行っておく必要があります。また、背中の背骨に沿ったエネルギーラインもまた重要です。東洋医学的には腎臓膀胱系の経絡に当たります。腰や背中、首にかけての筋肉のコリは十分にほぐしておく必要があります。さらに、腹部のマッサージも大変重要なポイントです。腹部は時間をかけて行うことで、かなりゆるゆるの状態になります。ここまでのウォーミングアップがジャップカサイを行うためにはキーポイントです。この状態を作ることができないと、ジャップカサイで睾丸マッサージを施しても結果が出ないばかりか、逆に腹痛や体調不良を招き、逆効果となりますので危険です。
クライアントが寒さを感じている状態、あるいは、精神的に緊張した状態の時には、陰嚢は固くぎゅっと詰まった状態になってしまいます。そういった場合には、暖かいタオルで陰嚢(いんのう)を数分間温めます。蒸して温めたハーブボールを使用すると、よりタイ伝統医学に則ったスタイルになります。温められた陰嚢は緩み柔らかくなります。
仰向けからスタートする場合が一般的です。睾丸を後ろ側から持ち上げて表面を軽くなでたり、陰嚢(いんのう)を引き伸ばしたりします。睾丸につながる精子の通る管(精管)にテンションをかけて引っ張ります。この時に、睾丸自体には圧をかけないように注意することが必要です。四つん這いの姿勢で後ろから行う場合もあります。
いずれの場合も、テンションをかける微妙な角度やテンションの引っ張り具合が難しいものです。数ミリの違いが大きく結果に影響を与えますから、熟練したテクニックが必要になります。初めて受けた人は「股間にサッカーボールが当たった時のような鈍痛」や「腹部に縦に2本ビリビリと電気が走った感じ」と言う人もいます。かなりの痛みを伴いますので、陰茎がたとえ勃起していたとしても、あっという間にダウンしてしまうことでしょう。
「じゃあ、自分でやればいいや!」と思う方は、ぜひやってみてください。何もしないよりは格段にいいと思います。その場合は、手を洗って清潔な手で行ってください。身体を事前に温めておく必要がありますから、お風呂に浸かって全身をぽかぽかにしてからやってください。いくらお風呂に入ってもお腹の深部が冷えていると感じたなら中止したほうが無難です。限界まで引っ張って数秒間止めてください。腹部に痛みが走るはずです。数秒間我慢して弛める。この作業を何度も行ってください。痛いですが止めちゃだめです。中途半端にやっても効果は期待できません。ギリギリまでやってください。全身の血行が悪かったり、背中のコリが酷かったり、腹部がカチカチだったら止めたほうがいいです。余計に悪化します。くれぐれも私どもは一切の責任を負いませんので自己責任でどうぞ。手が滑って睾丸を圧迫しないように注意してくださいね。まあ、万が一、片方がだめになっても大丈夫です。もうひとつありますよね?もうひとつは予備ですから。
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